2002年に設立され、英国を拠点に2008年からベトナムで活動しているFacing the World（FTW）組織は、エージェント・オレンジの影響による重度の顔面欠損を持つ子どもたちに希望を与えてきました。頭蓋顔面奇形の手術を支援するプログラムを多数実施し、第一線の専門家の参加を得て、14,800件以上の複雑な症例に対応しています。また、ベトドク友好病院をはじめとするベトナムの提携病院には、総額200万ポンドに及ぶ助成金で技術や医療機器を提供しています。こうした積極的な支援により、多くの頭蓋顔面欠損の子どもたちが整形外科手術を受け、顔面欠損を克服して社会へ溶け込んでいます。

Facing the World組織は、ベトドク友好病院の専門的な活動における重要なパートナーとして、病院での教育活動におけるイングランド王立外科医師会のグローバル認定を受けるための書類作成のプロセスを積極的に支援しています。この証明書は、当院の専門的な教育条件が国際基準に沿っていることを証明するものであり、当院が引き続き努力し、専門的な教育活動を発展させ、ベトナムの人々の健康管理の大義のために保健分野の発展に貢献するためのモチベーションとなっています。

2023年4月27日、ベトドク友好病院、108中央軍事病院、ホンゴック総合病院とイングランド王立外科医師会、Facing the World組織との協力関係において重要なマイルストーンとなりました。覚書の調印式は、著名なゲストの出席のもと、厳粛に行われました。これは、ベトナムとイギリスの外交関係樹立50周年に際してのハイライトイベントでもあります。

この日、国民の健康のために保健分野の発展に大きく貢献したことを称え、ベトナム保健省を代表してチャン・ヴァン・トゥアン副大臣が、Facing the World組織に功労証書を、組織の最高経営責任者（任意参加）であるカトリン・カンデル氏に国民の健康のための勲章を授与しました。

式典は成功裏に終了し、研修・科学研究・診察・治療活動を強化させ、特にベトナムとイギリスの協力関係がより強固なものとなりました。