最近、ベトドク友好病院は、D.P.L患者さん（95歳、タイビン省）の症例を受け入れ、治療を行っています。この患者は高血圧と2型糖尿病の既往症があります。しかし、普通に生活し、歩行も可能で、自転車で移動もできました。1ヶ月ほど前、自転車に乗っていたところ、家の近くにいた犬がチェーンから滑り落ち、右足を噛んでしまったそうです。事故後、Lさんは予防接種を受けに行き、自宅で家族に看病されました。その後も傷口は炎症を起こして痛々しいのですが、新型コロナウイルスに感染しましたので、Lさんは自宅でのドレッシング材を交換しなければなりませんでした。最近、ウイルスに陰性になりましたので、再度検査のため、家族が病院に連れて行ったところ、傷口は黒く壊死して進行していました。

ベトドク友好病院では、感染症制御・創傷治療科のチャン・トゥアン・アイン修士・医師は診察を通じて、次のように述べました。Lさんの現在の傷はかなり複雑で、右足は萎縮し、足の前部は15x8cmの黒い壊死があり、足の甲の脈は捕らえにくいです。レントゲン写真では、両側の後脛骨動脈が完全に閉塞しています。血管形成術の適応となりますが、予後は極めて予測不能です。

チャン・トゥアン・アイン修士・医師は「Lさんの足切断可能性は、高齢で基礎疾患があり、病気が長期間進行しているため、非常に高いです。実際には、長年の基礎疾患に加え、最近犬に噛まれた傷の感染症により、血管の狭窄が進み、局所閉塞、対応する肢組織の壊死に至ったためと思われます。Lさんはまだ意識がはっきりしていますので、私たちはLさんとご家族に危険を分析しました。また、このことを通して、高齢者の健康問題やそれに伴う基礎疾患など、定期的な観察・ケアが必要なものにも目を向けてもらいたいと考えています。そして、文明社会、清潔な生活環境のため、またLさんのケースのような病気のリスクを減らすためにも、放し飼いの犬の管理はみんなで対応する必要があります」と述べました。