2022年6月13日、N.T.Hさん（55歳、ハナム省）は3週間前から腹痛、発熱、間欠性黄疸のため、ベトドク友好病院で受診されました。胆石除去の手術歴が5回あり、術後は検査・治療で何度も入院していたため、合併症を心配し、手術を継続することになったそうです。

ベトドク友好病院では、N.T.Hさんは医師による精密検査を受け、必要な臨床検査を行い、両側の肝臓、総胆管に多くの胆石があるため、再発性の胆道炎と診断されました。医師は、胆石の数が多く、複雑で、難しい症例であると評価しました。

ベトドク友好病院の画像診断・核医学センターのタン・バン・シ修士・医師は、次のように述べました。多くの結石があり、肝実質の深い枝に位置し、さらに、何度も手術が行われ、開腹手術ですべての結石を取り除くことは予後が難しいので、医師は内視鏡システムと血管撮影装置（DSA）を用いたレーザーを使用して経皮的に胆石砕石を行うことにしました。結果は1時間以上の介入後、すべての胆石が除去されました。この手術は非常に優しく、多くの利点があり、患者は手術後すぐに立ち上がり、歩き、通常の活動ができるようになりました。

ベトドク友好病院の消化器救急外科の科長であるズオン・チョン・ヒエン博士・医師によると、胆石症はよくある病気で、発生率は10～15％です。開腹による胆嚢摘出術や、総胆管を開いて結石を除去し、胆道樹を排出する方法は現在でも人気のある治療方法です。しかし、開腹手術であるため、術後は切開部の痛みが強いことが多く、さらに創部感染などの合併症、手術中に腹腔鏡下結石破砕装置を使用しないと高率に結石が残存する可能性があります。肝内胆石症患者は再発率が高く、その後の手術が困難になることが多いです。このような症例では経皮的胆石破砕術が優れた選択肢となるかもしれません。

画像診断・核医学センターのセンター長であるレ・タイン・ズン博士・医師は、次のように話しました。内視鏡システムと血管撮影装置（DSA）を用いたレーザーを使用して経皮的胆石溶解術は、従来のように開腹することなく、皮膚に小さな穴を開けるだけで結石を直接確認し、アプローチすることができる先進的な技術です。皮膚に小さな穴を開け、胆道内にカテーテルを挿入し、内視鏡とレーザーチップを挿入し、結石を破砕して吸引する低侵襲な方法です。手術中、患者は目を覚ましたままで、痛みもない状態です。手術後、患者はすぐに回復し、傷跡も残らません。

この方法では、胆石に直接アプローチし、適切なエネルギーを持つレーザー銃で結石を細かく砕き、吸い出します。この方法の結石除去率は非常に高く、大きな結石や困難な位置にある結石、胆道内の成形結石でも95～97%に達します。さらに、この方法は安全性も高く、特に合併症の発生率が低いのが特徴です。全身麻酔を必要とせず、ほぼ術後すぐに覚醒して活動できるため、複数の基礎疾患がある場合、リスクが高い場合、開腹手術ができない場合にも対応できます。

 現在、ベトドク友好病院の画像診断・核医学センターでは、レーザーによる経皮的胆石破砕術を日常的に行っており、それによって多くの患者さんが効果的な治療を受けられるようになっています。