ベトドク病院は、13日間で23件の臓器移植に成功し、10日間で4家族の臓器提供の呼び掛けに成功し、特に、2日連続で初めて2人の患者の心臓移植に成功したなど、病院の臓器提供・移植分野で最初の記録を更新しました。

8月30日から9月12日までの13日間、ベトドク友好病院は23の臓器移植を成功させました。心臓3個、肝臓4個、腎臓16個（生体腎臓8個、脳死臓器15個を含みます）。現在、すべての臓器は非常に良いです。

また、8月28日から9月8日までの10日間で、ベトドク友好病院の臓器移植センターの相談・調整部は初めて、4家族の臓器提供の呼び掛けを成功させました。心臓3個、肝臓4個、腎臓8個、血管20個、心臓弁2個、角膜2個を含みました。

以前、2020年1月、ベトドク病院の臓器移植センターの相談・調整部はバクザン省の3家族、タインホア省の3家族を呼び掛けることにも成功しました。

特に、4家族からの臓器提供（8月28日から9月8日まで）により、ベトドク病院の心臓血管・胸部センターは初めて2日間連続（9月11日と12日）で2人の患者の心臓移植に成功しました。

最初の症例は、拡張型心筋症を背景に末期心不全の病歴を持つ、タインホア省からの33歳男性のN.Q.T患者さんです。患者は拡張型心筋症が5年続いており、地方の病院で治療を受けていました。治療中に多くの危険な不整脈が発生し、電気ショックが必要となり、死亡の危険性が非常に高くなりました。患者さんの生存の可能性は心臓移植のみです。

2020年9月10日、心臓血管・胸部センターは、ベトドク病院の臓器提供部から、重度の外傷性脳損傷で脳死の兆候が見られ、家族が複数の臓器（心臓、肝臓、腎臓2つ）の提供を希望するケースについての通知を受け取りました。彼は若い男性で、心機能は非常に良好で、生物学的パラメータも心臓移植を待つN.Q.T患者さんにふさわしいものでした。

N.Q.Tさんの命を救うための「ゴールデンタイム」を無視することはできませんでしたので、9月11日、ベトドク病院の心臓血管・胸部センター長のグエン・フー・ウオック准教授・博士が率いる外科チームは、N.Q.Tさんの心臓移植手術を行いました。

医師によると、手術は6時間にも及びました。移植の過程で、技術的な困難があったのは、主にN.Q.Tさんの心臓が病気だったため、大きすぎて心腔が非常に大きくなってしまったためです。ドナーの心臓は普通の人のものなので、心腔より小さいのです。そのため、医師はさまざまな技術を使って、心臓のペドンを形作り、長くして適合させる必要がありました。

現在、移植後、患者さんは順調に回復し、人工呼吸器をはずし、心臓の薬を徐々に減らし、集中的に監視と治療を続けています。

2例目は、長年拡張型心筋症の既往があるタインホア省からの52歳男性のN.Đ.D患者です。この患者さんは、2006年から拡張型心筋症と診断されました。2013年から現在まで、拡張型心筋症による末期心不全と診断されています。

最近、患者さんの体調が弱くなり、疲れやすくなり、何度も入院して治療をしていました。心臓移植待機リストに掲載されていました。

9月11日の心臓移植から15時間後の12日、ベトドク病院の心臓血管・胸部センターの医師は、30歳で交通事故による治癒不可能な状態で複数の臓器（心臓、肝臓、腎臓2個）を提供する脳死ドナーからN.Đ.D患者さんに心臓移植を行いました。手術は順調に進み、良い結果を得ることができました。

現在、術後3日目のN.Đ.Dさんは、目が覚め、人工呼吸器をはずし、座って食事や会話ができるようになり、集中的に観察、治療を行っています。

8月12日から18日までの1週間、ベトドク病院は15件の臓器移植（脳死ドナーからの臓器移植10件（肺、心臓2個、臓器3個、肝臓4個）、生体ドナーからの臓器移植5件（肝臓1個、腎臓4個）に成功しました。

ベトドク病院の元院長であるグエン・ティエン・クエット准教授・博士は、現在ベトナムの臓器移植の費用は地域や世界と比較して3分の1ほど安いです。例えば、腎臓移植の費用は、同じ地域の他の国では、患者は約35,000ドルを失うことになりますが、ベトドク病院では、患者は2億から2億3000万ドンを支払うだけです」と述べました。

脳死ドナーからの肝臓移植は、世界各国では10億～15億ドンの費用がかかるのに対し、当院で初めて行われた脳死者からの肝臓移植はわずか5億ドンでした。

「臓器提供を望む人がますます多くなり、ベトナムの医師が臓器移植の技術を習得することにより、臓器移植を待つ長いリストが徐々に引き下げられ、提供された臓器の供給源がないため、死亡しまう患者は存在しないことを期待しているのです。」