はじめて、ベトナムの医者は覚醒下脳神経外科手術に成功しました。

深度优势

26/05/2022

ベトドク病院の医師は、3時間以上かけて、覚醒下手術方法による脳腫瘍の手術に成功しました。患者は「クアンビン、私の故郷」という伝統的な歌を歌いながら1時間目を覚まし、外科医と話しました。

 

3月26日午後、ベトドク友好病院の副院長兼脳神経外科センター長であるドン・ヴァン・ヘー准教授・博士は記者会見で、同病院の医師が覚醒下手術による症例を成功させたことを明らかにした。この手術は3月22日に行われました。

 

カオ・クアン・カン患者さんは1964年にクアンビン省ドンホイ市で生まれ、元医者さんです。病歴から、少し前から左手と左足にしびれを感じることが多く、動きが悪く、左手でほとんど物がつかめないことがありました。また、めまいで、体がふらふらすることもありました。

 

[caption id="attachment_44176" align="aligncenter" width="1024"] 記者会見でドン・ヴァン・ヘー准教授・博士とカオ・クアン・カン患者は情報を共有しました。[/caption]

 

その後、2019年1月末にフエで検査を受けたところ、医師はカン患者さんに2.3cm×3.6cmの脳腫瘍があることを告げました。

 

「再確認のため、ハノイのベトドク病院へ行き、再検査を受けました。結果はやはり同じでした。ここで、医師から「覚醒下手術」という方法を紹介されました。それ以前にも、メディアを通じてこの方法を知っていましたので、医師と率直に話し合い、家族にも相談した上で手術を行いました」と、患者のカオ・クアン・カンさんは話してくれました。

 

手術は3月22日に3時間以上行われ、そのうち患者が起きていたのは1時間でした。医師は患者の脳の腫瘍をすべて摘出しました。

 

「医師は脳の手術を行い、3分の1の時間で患者は麻酔なしで完全に目を覚ました。手術中、患者はまだ話したり、歌ったりしていました。そうすることで医師は神経を認識し、言語神経や運動神経を切らないようにすることができるのです。もし、腫瘍が運動領域に入り込んでしまうと、患者は麻痺してしまうからです」と、ドン・ヴァン・ヘー准教授・博士は強調しました。

 

カンさんは「脳腫瘍の摘出手術では、私は完全に目が覚めている状態でしたので、とても特別な体験でした。恐怖の問題とは逆に、少し刺激的で面白いと感じました。医師が私の脳を手術している間、私は痛みを感じず、医師と対話することができたからです」と語りました。

 

「手術のために、医師から「歌をフルで歌う練習をしてみてください」とも言われました。私は歌い方を知りませんでしたが、決心して故郷の伝統的な歌詞「クアンビン、私の故郷」をうまく覚え、手術中に完全に歌いました」とカオ・クアン・カン患者さんは述べました。

 

また、カンさんは、手術前はもともと左手が利き手でしたが、ほとんど物を持つことができなかったと話しました。しかし、手術後は、左手の指が楽に動くようになりました。箸やスプーンも自分で持てるようになりました。

 

また、ドン・ヴァン・ヘー准教授・博士は、「1時間の覚醒時間はとても長いですので、患者さんが歌う時間以外に、医師、看護師が交代で患者さんとおしゃべりをしていました」と語りました。

 

「これは新しい手術方法で、患者には勇気が必要です。患者さんはまだ起きていますので、頭蓋ドリルの音、頭上で行われる術具の切断音、医師や看護師の話し声が聞こえてきます。だから、患者がパニックになったり、動揺したり、怖がったりしたら、手術はうまくいけないです。カンの患者さんの場合、最初は少し硬直して、手術チームと話すときも声が震えていました。しかし、その後、患者さんは外科医や手術チームとよく協力してくれました」とドン・ヴァン・ヘー准教授・博士は話していました。

 

2ヶ月前、ベトドク病院は、日本からの専門家や手術チームの協力を得て、覚醒方法による2件の脳腫瘍手術も成功させました。

 

「3月22日の手術に関しては、すべてベトドク病院の医師たちによって行われました」とドン・ヴァン・ヘー准教授・博士は語りました。

 

覚醒法による脳腫瘍手術の費用は、通常の方法よりも高くないことは注目に値します。

 

 

 

医師は、この覚醒方法には、外科医、麻酔科医、および大脳皮質を刺激する手段や手術中のモニターを監視する手段などの近代的な機器のシステム間の緊密な連携が必要だと述べました。

医師はこれらの装置を使って運動野、大脳皮質を刺激し、患者がダメージを受けているかどうかを知ることができるようにします。一方、麻酔科医は、患者さんが手術中に痛みや不快感を感じたり、協調性がなくなったりした場合に、あらゆる選択肢を用意し、患者さんの絶対的な安全性を確保します。

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