近年、わが国では人工膝関節置換術が徐々に普及してきていますが、手術の効果を最大限に発揮させるためには、技術的な要素が非常に重要です。特に、人工膝関節全置換術の技術は、膝関節の変形に高い効率と完璧な矯正をもたらし、最適な治療ソリューションと考えられています。

 このたび、ベトドク友好病院の医師のみならず、地域の医師と整形外科外傷分野の技術的進歩を更新し共有するため、ベトドク病院の教育指導センターは、上肢外科・スポーツ医学科、ジョンソン・エンド・ジョンソン・ベトナムと協力し、「人工膝関節全置換術の変形矯正に関する科学会議」を開催しました。

 セミナーに参加した、ベトドク友好病院側では、以下のようになりました。病院副院長で上肢外科・スポーツ医学科長であるグェン・マイン・カイン准教授・博士が会議の司会を務めました。病院副院長で上肢外科・スポーツ医学元科長であるゴ・ヴァン・トアン准教授・博士と整形外科外傷の分野の医師も参加しました。

 セミナーに参加したのが、ジョンソン・エンド・ジョンソン・ベトナム社側からは、ベトナム医療機器製品のセールスダイレクトであるグエン・ティ・トゥー・トゥイ氏でした。

 会議では、グェン・マイン・カイン准教授・博士は、膝関節の変形を矯正する技術について学生たちと共有しました。ベトナムでは、重度の膝関節変形を持つ患者の割合は、病院への遅着によるものが多く、機械軸の回復は手術の主要な目標の一つです。機械軸回復の失敗は、不安定性、シャンクのゆるみ、わだかまりが原因であることが多いです。人工膝関節置換術における変形の矯正には、内部変形の矯正、偏心変形の矯正、折りたたみ収縮変形の矯正、骨欠損のコントロールがあります。

セミナーに参加した研修生たちは、模型を使ったトレーニングの練習や、グェン・マイン・カイン准教授・博士が直接実施した右膝全置換術のオンラインTVも視聴しました。