(Dan Tri新聞による) - バクザン省出身の32歳の男性が、ベトドク友好病院における100人目の脳死臓器提供者となりました。100人の脳死者からの臓器提供により、同病院では心臓移植50件、腎臓移植157件、肺移植6件などが行われました。

3月23日、ベトドク友好病院は、同病院で100例目となる脳死者からの臓器提供について知らせました。

この方は、バクザン省出身の32歳の男性です。3月6日早朝、患者D.M.K.は、交通事故でバイクを運転中に転倒し、4点の深い昏睡状態という非常に深刻な状態で、ベトドク友好病院に救急搬送されました。

1日がかりの集中治療と蘇生の後、医師と看護師は患者の生きる最後のチャンスを見つけようと最善を尽くしましたが、奇跡が出てきませんでした。脳死判定委員会が設置され、3回の検査結果は脳死患者と一致しました。ベトドク友好病院の理事会および委員会は、患者D.M.K.の脳死を発表しました。

ベトドク友好病院の臓器移植調整・コンサルティング部は、患者の妻と兄に会い、共有しました。

話した後、D.M.Kさんの家族は、組織と臓器を提供することに同意しました。D.M.Kさんの妻は、夫の組織や臓器を提供する自発的な申請書にサインした人です。

ベトドク友好病院の院長であるチャン・ビン・ジャン教授・博士は、組織・臓器を取る手術を行う前に、医療チームが組織・臓器を提供してくれた患者さんに黙祷と感謝の儀式を行ったと述べました。

「3月7日の午後2時30分頃、大手術が行われました。患者は、心臓、肝臓、腎臓2個、血管4個、腱14個、軟骨2個を提供しました。このドナー臓器から、バクザン省の53歳の末期心不全の女性の心臓移植、ニンビン省の33歳の胆道嚢胞の男性の肝臓移植、ハイフォンの42歳の末期慢性腎不全の男性の腎臓移植、ハイフォンの48歳の男性患者の残りの1つの腎臓移植を行いました」と、 臓器移植調整センターのセンター長であるグエン・クアン・ギア准教授・博士は、情報を共有しました。

ベトナムでは、臓器移植の需要は膨大ですが、今のところ、国全体で脳死臓器提供者は150人近くしかいないです。

「慢性臓器不全で、疲れて待っていても助からない患者さんが大勢います。その前に、交通事故で脳死状態の子どもの臓器を提供することに同意した家族がいました。その家族では、提供者の弟が肺移植を待っていて、5ヶ月間待った後、提供ドナーがいなかったですので、永遠にこの世を去ったんです」とジャン教授は伝えました。

また、ジャン教授は、多くの人がまだ脳死という概念を十分に理解していないことも説明しました。「家族は、なぜこの子は機械の中でまだ息をしていて、心臓は動いているのに、医師は死んでいると言うのだろう、と疑問に思いました。脳死の診断は法的行為であると同時に医療倫理の行為でもあります」とジャン教授が述べました。

「脳死の判定は、最新の機械で示された科学的根拠をもとに、各分野の専門家の判定委員会により、行われます。脳死と確認された例が生き返られないです。その体は、心臓はまだ動いていても、蘇生の過程で薬を使ったおかげで、薬を止めると、心臓、肺、腎臓などが働かなくなり、体は死んでしまう」とジャン教授は説明しました。

ベトドク友好病院の院長によると、今回の臓器提供は、同病院の100例目となる多臓器移植で、これまでで最も多くの組織や臓器を提供したケースでもあります。

「臓器提供を受けた患者さんおよび医師、臓器提供の仕事をしている医療スタッフを代表して、命をかけて臓器を提供した方々のご家族に深い感謝の意を表したいと思います。これは崇高な行為であり、美しく、広めるべき人道的な行為です」とジャン教授は語りました。

100件の脳死臓器提供から、ベトドク友好病院は心臓移植50件、肝臓移植83件、腎臓移植157件、肺移植6件などを実施しました。

「私たちは、人々が臓器提供に対してますますオープンになっていくことを願っています。不幸にして止まってしまった命が、臓器提供によって多くの新しい命を蘇らせることができるのです。現在までに、約17万人のベトナム人が臓器提供を登録しています。このような人道的な活動がますます広がり、より多くの病人を蘇らせることができるようになることが望まれます」とジャン教授は語りました。