(ソース：Dan Tri新聞) - 8ヶ月前にベトドク友好病院に運ばれた時、女性は頭皮、耳、上まぶたが剥がされていて、ハゲ状態になっていました。剥がれた皮膚は全て冷蔵保存され、病院に運ばれてきました。

2月14日、ベトドク友好病院は、8ヵ月後に見事な回復を見せたケースについて知らせました。患者さんが再診察のため、病院に行ったとき、医師たちも患者さんの回復と新しい姿に喜んでいました。

顎顔面外科・形成外科・美容科の副科長であるブ・チュン・チュック博士は、「8ヶ月前に病院に運ばれてきた患者のイメージがまだつきまとっている」と語りました。

　2022年4月9日正午、L.T.Nさん（36歳、ライチャウ省タムズオン郡在住ラオス民族）は、髪が製紙機に巻き込まれる事故に遭い、ベトドック病院に運ばれました。

この事故により、彼女は頭皮、耳、上まぶたを完全に剥がされてしまいました。地方病院で応急処置をした後、同日正午にベトドク友好病院に移送されました。

入院時、患者は目を覚ましていたがパニック状態で、脈拍は速く、血圧は低く、頭部は何重にも厚い包帯で覆われていたが、剥がれた部分が大きいため、まだ出血量が多かったです。「幸い、完全に剥がれた頭皮、耳、上まぶたはきちんと冷蔵保存され、病院に運ばれてきました」とチュック医師は言いました。

すぐに、医師は切断された頭皮をつなぎ直すマイクロサージェリーを行いました。耳やまぶたと一緒に頭皮が大きくはがれたことに加え、傷口が頬を通って両側の顎部分まで伸びていましたため、手術時間が長引きました。また、左右のこめかみの血管がつぶれていますため、血管の修復も困難でした。

「顕微鏡で血管を復元するために縫う必要がありました。10時間近く続いた手術の後、医師は両側のこめかみの小さな血管をつなぎ直すことになりました。これは、眉毛の部分にある皮下血管枝で、大きさはわずか0.5mmほどで、爪楊枝の先や11/0マイクロサージャリー縫合糸よりも小さいのです」とチュック博士は説明しました。

顎顔面外科・形成外科・美容科の科長であるグェン・ホン・ハ准教授・博士は、「当院が切断された頭皮のつなぎに成功しました。しかし、これは世界の医科分野と比較しても、これまでで最も広範囲で複雑な頭皮の剥離の症例の一つです」と情報を共有しました。

「患者さんの頭皮は、左右のまぶたからうなじ、両耳まで完全に剥がされていました。このような傷害では、蘇生、止血、適切な保存などの応急処置が非常に重要で、できるだけ早く手術可能な施設に患者を移すことが、手術成功の可能性を高めることにつながります」とハ准教授・博士は述べました。

ひどい事故に遭ってから8カ月後、移植した頭皮、耳、まぶた、こめかみは順調に生着しました。患者さんは普通の生活に戻りました。ベトドク友好病院での再検査では、患者の髪は肩まで伸びています。

「事故に遭った時の恐ろしい感覚は一生忘れないです。私は絶対に長髪にしません。また、私のような不幸な事故を避けるために、他の労働者も労働安全を遵守してほしいです」とNさんは述べました。