複雑な先天性心疾患と肺線維症の17歳の弟さんは、臓器提供を2年間待ったが、適切なドナーの心臓と肺が得られず、なくなりました。弟さんの死の2ヶ月後、妹のN.T.L.Tさん（29歳）が脳死後に心臓、腎臓、角膜2個を提供し、新しい命を蘇らせました。

ゴ・ヴァン・トゥさん（Tさんの父親）によると、N.T.L.Tさんの弟は今年17歳、先天性拡張型心筋症で、14歳の時からベトドク友好病院に治療を受けにきました。心臓だけでなく肺も損傷しており、心臓と肺の同時移植が必要でした。家族はベトドク友好病院で提供された臓器を受けるために登録しましたが、適当なドナー臓器がなかったため待つことができず、2カ月前に肺炎で死亡しました。喪失の痛みはまだ収まらないが、最近、2月9日にN.T.L.Tさんは交通事故に遭い、医師は重度の外傷性脳損傷、くも膜下出血、グラスゴー3～4点、III型の左腎臓損傷と診断されました。

娘の命をつなぎとめることができないと知ったTさんの両親、ゴー・ヴァン・トゥさんとグエン・ティ・ハさんは、臓器提供を待つ他の患者の命を救うために、娘の臓器を提供することを希望し、同意して登録しました。「地球の裏側では、娘が笑顔で命を救うための臓器提供に同意してくれることを知っています。Tさんの小さな娘は今年まだ5歳ですが、成長すれば理解し、母親を誇りに思うようになるでしょう 」と、トゥは声を詰まらせながら分かち合いました。

また、Tさんから提供された臓器から、ベトナムで初めて、ベトドク病院の医師が、拡張心臓、重度の心不全、不整脈を患い、末期腎不全に至り、5～6年間連続血液透析を必要とし、急性頻脈のエピソードによりホーチミン市とフエの主要心臓血管センターで定期的に緊急治療を行っている患者（37歳）の心臓 - 腎臓移植を成功させました。すべての内科治療が結果をもたらさないため、慎重に評価した結果、病院の専門委員会は、脳死ドナーから、心臓と腎臓の両方の移植を指名することに同意しました。Qさんの心臓と腎臓の同時移植は、2月15日に、10時間かけて行われました。

移植後、Qさんの心臓と腎臓の機能はほぼ正常に回復し、特別な心臓と呼吸支援施設を必要とせず、座ったり、食べたり、歩いたり、会話したりすることができるようになりました。数日後、Qさんは退院して故郷に戻り、ハノイからの女性の心で家族と再会する予定です。

  ベトドク友好病院の臓器移植センター長であるグェン・クアン・ギア教授・博士は、こう語っていました。 当院は21世紀初頭から臓器移植を実施しており、現在では臓器移植の分野ではトップクラスのセンターとなっています。これまでベトドク友好病院は、1500件の腎臓移植、110件の肝臓移植、49件の心臓移植、6件の肺移植を実施してきました。病院の専門家は、高い専門性を持って臓器移植技術を完全にマスターしており、腎臓移植は約2-3時間、肝臓移植は4-5時間、心臓移植は日常的なものとなり、地域や世界の国々の時間と漸近しています。ベトナムの臓器移植のレベルは、世界の主要な臓器移植センターと同等です。「臓器移植を待つ人々がより良く生きるチャンスを得られるよう、不幸にして亡くなっても臓器を提供しようとする人が増えることを願っています」とギア准教授が強調しました。

臓器提供者の心臓、腎臓、肺などは、絶望的と思われた命を救うだけでなく、他の人々にも生きることへの信念を植え付けます。それ以来、多くの奇跡が書き残されています。組織や臓器を提供して、「贈与は永遠に残す」という人間の価値を広めることに貢献されている方々、臓器提供者のご家族に深く感謝いたします。